《カシミヤ ストール・マフラー基礎知識》
【カシミヤとは・・・】
カシミヤとは、カシミヤ山羊から採れる獣毛素材です。
中国奥地(内モンゴル)、モンゴル、イランの山岳地帯に生息している「カシミヤヤギ」のうぶ毛による高級獣毛素材。美しい光沢、つややかさ、軽さ、しっとりした肌触りも特徴。繊度が細く、柔軟で保温性、吸湿性に富んだ毛は上品な光沢感と独特なヌメリ感があり、『繊維の宝石』『繊維のダイヤモンド』と呼ばれています。
【カシミヤ山羊とは・・・】
カシミヤヤギは中国奥地(内モンゴル)、モンゴル、イランの山岳地帯に生息していて、高地の厳しい寒さや乾燥した気候にも耐えるため、カシミヤヤギの全身は剛毛(刺毛)で覆われますが、その下に非常に細かくて柔らかいうぶ毛が密集しています。この柔らかいうぶ毛が、私たちがカシミヤと呼んでいる素材です。 カシミヤヤギ1頭あたりの採取量は年間わずか150g~200g程度です。羊毛1頭あたりの年間採取量が4kg程度なので、とても希少価値の高い素材なのです。
【カシミヤの名前の由来】
カシミヤの名前はインド北部高原地帯カシミール(kashmir)地方の古い綴りに由来します。昔、カシミール地方に生息する山羊の毛を製品化して、シルクロードを通じてローマへ運ばれた際、愛好されたところからカシミヤの名が広がったといわれております。
【カシミヤのグレード】
色はブラウン、グレー、ホワイトがあり、ホワイトカシミヤがどんな色にも染める事が出来、発色のよさを発揮できる最上級のグレードと言われます。しかし、原料の質はホワイトよりもブラウンの方が繊度も細く、クオリティが上で、中国の内蒙古産のブラウンカシミヤは世界最高の品質と言われています。
一般的に細くて良質な毛は、12~16マイクロとされていて、産地毎に異なります。中国内モンゴル産では12~14マイクロ、モンゴル産で14~17マイクロ、イラン産で17.5~19.5マイクロとされており、産地によってグレードの差があるのです。
【カシミヤの特徴】
カシミヤ繊維は非常に細くしなやかで、皮膚刺激の少ない繊維の為、肌触りはとても”柔らか”です。絹のような光沢と独特のヌメリがあり、保温生と吸湿牲が高いのが特長です。カシミヤの表面にあるキューティクル構造が、空気中の水分の吸収・放出を行うことで、一定の湿度を保つコントロール機能の役割を果たします。これらの性質がカシミヤニットの優れた”軽さ”・”保温性”・”保湿性”を生み出します。また繊維表面には突起の少ないキューティクルが鱗状におおわれていて、突起が少ないことにより表面はフラットな状態となり、光を真っ直ぐに反射させ、”美しい光沢感”を生み出します。カシミヤは非常に伸縮率に優れた素材で、生地のしなやかさや滑らかさを生むとともに、糸そのものに強い”復元力”を持たします。その結果、型崩れのしにくい上質なカシミヤニット製品となるわけです。その反面、カシミヤの特性上、ピリング(毛玉)が発生しやすいデリケートな素材の為、定期的な”お手入れ”が必要です。
【カシミヤストール・マフラーのお手入れ】
カシミヤは非常にデリケートな素材であるため、長く付き合って行くためにも、日々のお手入れが必要です。
1)着用後は形を整え毛並みに沿ってブラッシング。
2)水に濡れたら、なるべく早く拭き取り、乾いた後にブラッシング。(カシミヤは撥水性が弱い為、水分の付いた部分がシミになる場合がございますので、ご注意下さい。)
3)もしもシミが出来てしまった場合は、柔らかなタオルに薄めた洗剤を付けて、シミの部分を擦らず押すようにふき取る。その後、水に浸したタオルで洗剤を綺麗にふき取りブラッシング。
4)毛玉(ピリング)が出来たら、ハサミでカット。引っ張るのは厳禁です。
5)クリーニングは極力控える。
カシミヤ製品は、なるべくクリーニングに出さないことをお勧めします。カシミヤ繊維の表面は天然の油脂が含まれており、それが洗濯によって洗い流されていくことによって、カシミヤ本来のヌメリや風合いが徐々に失われていきます。クリーニングが必要の場合は、カシミヤのクリーニング実績が高い専門クリーニング店での対応をお勧めします。
【カシミヤストール・マフラーの洗い方】
1)カシミヤ製品に付いた毛玉やホコリを取り除く。
2)40℃以下の温水、または洗剤が溶ける程度の常温水を用意して、カシミヤ用洗剤やウール用洗剤を投入。
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※水温が高過ぎると汚れは落ちやすいですが、縮みの原因となります。洗剤が溶ければ常温・冷水で問題ありません。短時間で1枚づつ優しく手洗いして下さい。
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3)10分程度浸け置きしたのち、一枚づつ優しく手洗い(押し洗い)。
4)汚れが落ちたら柔軟剤に通して、綺麗な水で洗剤が落ちるまで2~3度濯ぎ。
5)洗い終わったら軽く脱水機にかけ、水気を取る。
6)脱水後は形を平らに整えて、平干台・タオルなどの上で自然乾燥。※なるべく風通しの良いところで干してください。乾燥機は縮みの原因となるので厳禁です。
【カシミヤストール・マフラーの保管方法】
1)収納前にはホコリや汚れを落とし、よく乾燥させる。
2)虫食いを防ぐために、防虫剤を用意。
3)保管場所は、風通しの良い場所、もしくは乾燥剤を使用した場所。※湿気はカビの原因となるのでご注意下さい。また、乾燥剤と防虫剤はセットで設置を推奨。
【最後に・・・】
以上、カシミヤの基礎知識でした。美しい光沢があり、上質で柔らかいカシミヤの風合いを保つため、少し手間かもしれませんが、上記のお手入れ方法をお勧めします。高価ですが、温かく肌触りの気持ちの良いカシミヤ商品。しっかり手入れをして、長く大切に使っていきたいですね。
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